北上コロッケ

北上コロッケの生まれ故郷は和賀川と北上川が合流する場所、北上市。肥沃な土地は食材の宝庫。米どころで、二子里芋を初め、黒毛和牛や白百合ポーク、また岩手県内一のアスパラの産地として知られています。食材が豊富で何でも揃う北上には、以前はこれといった名物になるものがありませんでした。平成17年(2005)のイベントを機会に「北上市に名物を」と、北上市調理師会の有志10名が立ち上がり、アイデアで作ったものが北上コロッケです。
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地元の食材を使いスローフードとして、またファーストフード感覚で食べられるコロッケ。家庭的でどこかノスタルジックな食べ物に新しいイメージを加え出来たのが北上コロッケ。一般的なコロッケはジャガイモを使いますが、北上コロッケの特徴は里芋をベースに使っていることです。里芋はジャガイモと違い水分が多いのでコロッケの食感と里芋の粘りをどう調和させるかが課題でした。調理師ならではのプロのこだわりと、地元の名物を作ろうという意気込みがあり、試行錯誤の結果、翌年の平成18年(2006)に完成しました。

材料は里芋、黒毛和牛、白百合ポーク、アスパラの4種類を使います。市内のお店でもそれぞれ工夫をこらして洋風・和風を問わず色々なバリエーションで提供できるようにもなり、評判を聞いた主婦達が各お店を食べ歩きなどして話題になり、多くのメディアにも取り上げられています。地域に着実に根づいてきました。

北上調理師会では北上コロッケを一時のブームに終わらせることなく名物を根付かせようと、基本レシピを公開し誰でも作れるようにしています。また施設の慰問や市内の保育園の先生を招いて料理教室を開き、食育としても取り組み名物料理として定着してきました。今では市内の小学生に聞けば誰もが知るまでになりました。食のIBリーグにも加盟し、平成21年(2009)12月は八戸で開かれたB1グランプリに初出場しファンを魅了。今年(2010)に9月には神奈川県で行われる大会では3万食の販売に向けて頑張っているところです。

平成22年3月31日には市民の方々が参加して北上コロッケのサポート隊、北上コロッケ研究所が発足。さらに北上コロッケを食べた仙台の方が歌った曲を応援ソングとして販売することも決定。町おこしとして日々進化している北上コロッケ、北上市へおこしの際は各店の特徴のある北上コロッケをご堪能ください。

(取材協力) 北上市調理師協会
岩手県北上市諏訪町2丁目2-10


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