つゆやきそば

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元祖つゆやきそば 食事処 妙光 

焼きそばの店が多くある黒石市。最近は『つゆやきそば』も有名になり、地元はおろか、遠くは関東からのお客様も食べにくる。

『つゆやきそば』の誕生には秘話というよりは「間違いから」と店主が言うエピソードが。「忙しい時に焼きそばとラーメンを同時に調理中、うっかり焼きそばを間違えてラーメンスープを入れたどんぶりの中に入れてしまった。もったいないと思い、それを捨てずに、仕事が済んでから食してみると、記憶にある、美満寿(みます)の「つゆそば」にどことなく味が似ていた。

昭和30年代。美満寿(みます)は黒石の中郷地区にあった食堂で、焼きそばに日本そばのつゆをかけて出していた。これが美満寿(みます)の「つゆそば」。当時ラーメンは値段が高く、黒石は焼きそばの町らしく、あちこちの焼きそば店で5円、10円と図り量り売りして子供のおやつ代わりに焼きそばを売って繁盛していた時代のこと。今は美満寿(みます)の店は無い。

早速、友人や知人も呼び試食してもらうと、皆に好評で、本来のメニューとは別に貼り紙して、隠れメニューとして出した。これが今日の『つゆやきそば』の誕生である。

その後、この『つゆやきそば』は口コミで話題になり、2000年11月には、青森テレビで全国に紹介されてからは、県内はもとより、県外からも多くのお客が訪れるようになった。

妙光の『つゆやきそば』は、決して美満寿(みます)のまねではない。ご主人は中学を卒業すると、浅草の「元祖釜めし春」や「あらまさ」で修行。故郷の黒石で茨城から嫁いだ奥さんと一緒に、「お食事処 妙光」の店をオープンした。

当地は焼きそばの激戦区である。今でも人口の割に焼きそば店は70軒を数える。修行時代があるからこそ作ることが出来る味。野菜と豚バラ肉を炒め、工夫した特性ソースに平打麺を入れて作った焼きそばを、しっかり出汁をとった特製のスープに入れて出すのが妙光食堂の『元祖つゆやきそば』。日本そばの汁をかけて出す店もあるが、元祖が示すようにラーメンスープは妙光が始まり。師匠の勧めで、元祖つゆやきそばも商標登録済み。だが地元のために商標にはこだわらず、大いに使ってくれれば、町おこしのためにもなる、と一肌脱いでいる。

今、B級ご当地グルメとして、黒石のつゆ焼きそばが根付き、またやきそばの町としても定着した黒石。色々な焼きそばがあり、焼きそばの好きな人にはたまらない町かもしれない。黒石市は「こみせ通り」で有名だが、その他、町のあちこちに町屋の面影を残す場所がたくさんあり、「食事処 妙光」に行く途中などにも、今は締められた酒造会社など風情をかもしだしている。

元祖・つゆやきそば  お食事処 妙光
電話0172-53-2972
営業/AM11:00~PM6:00 不定休
〒036-0387青森県黒石市元町66
交通:弘南鉄道弘南線 境松駅下車
車の場合は東北自動車道黒石・弘前JCより黒石市街に5分。


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